三竹の家
設計・施工管理 / 山内孝明
コンセプト
余白を楽しむ、薪ストーブとガレージの平屋
外観
三竹の家はのこぎりの目立て工房を併設した住まい。
前面道路に面しているガレージには車好きのご主人の車と奥様の車だけでなく、最近ハマっているというHONDAスーパーカブや趣味のマウンテンバイク、薪割機なども置かれている。
好きなものに囲まれる男の夢のようなガレージとなった。
内観
室内には壁に囲われた回廊のような長いアプローチを経てつながる。
この内部と外部を緩やかにつなげる空間が、毎日の外出し帰宅するという行為そのものに意味を与えている。
回廊を抜け室内に入るとそこにはキッチン越しに吹き抜けのある開放的な空間が広がる。
壊す前の住まいでも薪ストーブを愛用し、建具を全て開け放しで住んでいたこともあり、寝室を兼ねる和室以外は基本ワンルームとした。
西側には奥様が大切にしている庭があり、吹き抜けに面したハイサイドライトからは年中安定した自然光が得られる。
南側と東側に開口部を設けられないという悪条件を逆に生かした設計。
ちなみに外からはこのハイサイドライトしか見えない為、よく知人から「窓がないのに大丈夫なのか?」と聞かれるという。
キッチンはアーキラボらしくパントリーを備え、冷蔵庫やごみ箱などは見えずにすっきりと見える。
水回りは将来を考え、脱衣室・風呂・トイレを仕切りのないホテルライクな空間とした。
規模・構造 / 木造平屋建て(一部ロフト)
敷地面積 / 389.68㎡
建築面積 / 155.55㎡
建ぺい率 / 39.92㎡
延べ床面積 / 140.48㎡
容積率 / 36.05%
一階 / 122.30㎡
ロフト階 / 18.18㎡