前回の続きです。
<薪割り>
玉切り材を割る作業です。薪ストーブに入れるサイズに割ります。焚き付けでも使える細~中ぐらい程度の大きさと、順行運転用の大と二~三種類程度の大きさに割る方が多いと思います。
作る量にもよりますがエンジン式の薪割り機を購入して使えば量もたくさん割れます。ですが必須ではありません。最低限斧は必要です。斧は物によりますが大体2~3万円程度です。エンジン式薪割り機となると20万円~です。手動式や電動式の薪割り機は使用したことがないのでどの程度使えるかは不明です。
ご本人様のやる気があれば斧一本で作ることは可能です。私も薪ストーブを始めて最初の8年間は全て斧一本で割っていました。その当時は年間使用する薪の量が5m3程度でした。サラリーマンの方が休日に斧一本で割るとなると5~6m3程度を限度とするのが一つの目安かなという気がします。ちなみに5m3というとおおよそタタミ3畳分のスペースに高さ1mで敷き詰めたイメージです。
この作業は薪割り機で割るか?斧で割るか?それと樹種や木の太さで大変さが変わってきます。斧だと割りにくい樹種や割れない部位がでてきます。代表例が欅です。中に節があると斧がはじき返されることもあります。瘤のようになっている個所は斧では割れない部位になってきます。私の所有している薪割り機は破砕力13tですが今のところ割れなかった木や部位はありません。
<積込>
割った薪を乾燥させるために薪棚に積み上げる作業です。薪棚が必要になります。ご自身で単管パイプ等でDIYできれば費用を抑えることは可能です。大きさにもよりますがその場合は3~4万円程度でしょうか。本格的に屋根をかけてコンクリートを敷いてウッディーな仕上がりで小屋風に作ってもらうとなると〇〇万円~。
切ること搬送すること割ることとを比較すると、薪棚に積み込む作業の肉体的な負荷はそれほど高くはないと思っています。ただ一度に〇m3積むとなると大変ではありますが。
大変さを楽しむ
大変である旨を書き並べました。
なぜ大変な話を最初に書くかと言いますと、高いお金を支払って薪ストーブをいれても数年で使用をやめてしまうユーザー様がいらっしゃるからです。夢のある道具なので夢を多く語ることは可能です。ですが夢の裏側の現実をしっかりお伝えしている施工業者がどれだけいるのかはかなり疑問です。現実をしっかりお伝えしたうえで導入していただき、長年にわたり使用してもらえればこんなうれしいことはないと考えています。
とはいえその大変さに勝る大きな魅力があるのも事実です。そのあたりは次回触れてみたいと思います。
大変な薪に関する作業を楽しむコツもあります。
一つ目は大変さの中に小さくても良いので喜びを見出すことです。私の場合ですと、
・薪割りして汗をかいた後のビールが最高
・雪降る中暖かい部屋でビールを飲むと最高
・真冬とろけんばかりに暖まっている愛犬を眺めていると最高
・真冬に素足に薄着で暑い暑いと言えることが最高
二つ目はコツコツとやり一度に大量にやろうとしないことです。薪割りで言えば、一度に割る量は0.5棚程度。土日で分割してやってもいいと思います。土曜日は玉切りして積んで運んで半日で終了。日曜日はそれを割って積んで半日で終了。これを軽トラ1台分で毎週サイクルしていく。週末の運動と思えば最高にいい運動です。
三つ目。アーキラボの薪サポートサービスをご利用ください。敷居の高い薪ストーブライフの大きな手助けになるはずです。詳細は下記URLにてご確認願います。
URL:https://archilabo.niigata.jp/firewood/
大変さを楽しめるとご家族の皆様も喜ばれる暖かい冬がやってくるのではないでしょうか。