近年、エアコンや石油ストーブに変わる暖房器具として人気が高まりつつある「薪ストーブ」。新潟県のような寒い地方にとっては、暖かさもエネルギー効率も高く理にかなった暖房器具といえます。
ですが、薪ストーブを設置しただけでは少し使いにくいものでもあります。そこで本記事では、薪ストーブ導入に併せて揃えると便利なツールを紹介します。
ぜひ、最後まで読んでみてください。
薪ストーブと併せて揃えると便利なツール9選
今回紹介するアイテムは、以下の9選です。
- 耐熱グローブ
- 灰かき棒と火バサミ(スコップ)
- アッシュコンテナ
- ストーブ温度計と温湿度計
- 薪用キャリーバッグ
- ハースゲート
- ハースラグマット
- エコストーブファン
- デジタル含水率計
順番に見ていきましょう。
耐熱グローブ
「耐熱グローブ」は、直接炎を扱う薪ストーブにとって、無くてはならないアイテムです。必須と言ってよいでしょう。薪を足すときや炉内の薪を動かし火力を調整したいときなどに重宝します。
キャンプやBBQのときにも使えるのでぜひ、用意しておきましょう。
灰かき棒と火バサミ(スコップ)
両方とも必須と言ってよいアイテムです。
「灰かき棒」は、炉内から灰をかき出すときに使います。灰を集めて効率よくかき出すときに灰かき棒があると便利です。
「火ばさみ」は、焚き火で使えるトングをイメージすると分かりやすいでしょう。火に焚べている薪の位置を直したり、薪を足したりするときにも便利です。
補足として、「スコップ」も灰をかき出すときにとても重宝します。持っていない人は、合わせて検討してみてください。
アッシュコンテナ
「アッシュコンテナ」とは、かき出した灰を入れておくバケツです。大きめのサイズを用意しておき、あとでまとめて捨てます。おすすめは断然、金属製。一般ごみに使うポリバケツなどは、火が燃え移り火事になる恐れもあるので、できるだけ避けたいところです。
ストーブ温度計と温湿度計
2つ目は「ストーブ温度計」と「温湿度計」です。
「ストーブ温度計」は、薪ストーブ本体の熱を計測するときに使う温度計です。
ストーブの前面や天板などに磁石で取り付けて使います。ストーブ本体の温度管理のほか、ピザなどを焼くときにも便利です。
「温湿度計」は、室内の温度と湿度を計測するため、設置をおすすめします。
エアコンや石油ストーブなら液晶画面で温度を確認できますが、アナログな薪ストーブにはそういった機能がありません。購入の際には、湿度が測れるタイプがおすすめです。
冬の気候に加え、薪ストーブの影響でさらに乾燥します。こちらも定期的にチェックし加湿の目安にしましょう。
薪用キャリーバッグ
ストーブの燃料である薪を室内に置いておくバッグです。
屋外や倉庫にストックしておいた薪を、使うぶんだけ部屋に置いておきたいときに重宝します。
さまざまな素材や形状のものがあるので、好みに合ったタイプを選びましょう。
薪用キャリーバッグも、キャンプやBBQの運搬時に併用できます。1年を通して使える便利なアイテムです。
ハースゲート
「ハースゲート」とは、火傷などの事故を防止するために薪ストーブの周辺に設置する柵のことです。
小さな子どもがいたり、ペットを飼っている人は、優先的に用意しましょう。
事故防止以外にも、衣服などを干したり、グローブや火ばさみを掛けておいたりする場所として活用できます。雪でびしょ濡れになったコートや手袋などもすぐに乾きますよ。
ハースラグマット
「ハースラグマット」は、耐熱性のマットのことです。炉内にアクセスするための扉の下に設置します。
薪を焚べたり動かしたりするときに舞い上がる火の粉からフローリングを守ってくれるアイテムです。灰をかき出すときの汚れや傷防止にも役立ちます。
エコストーブファン
「エコストーブファン」とは、薪ストーブから発生した熱を効率的に室内に循環させるためのファンです。ストーブの天板に設置して使用します。
電源は無く、天板から出る上昇気流を利用してファンを回転させる仕組みになっており、非常にエコな装置です。
部屋のなかの温度ムラが無くなり、素早く暖まります。洗濯物などを乾かしたいときは、ファンの風の通り道に置くと速乾性が上がるので便利です。
デジタル含水率計
「デジタル含水率計」とは、対象の含水率(水分量)を測るためのデジタル計測器です。薪の含水率を調べるのが主な使用目的となります。
しっかり乾燥した薪を使わないと、煙が出るだけでなかなか炎が上がらず、暖房効果も落ちてしまいます。加えて含水率が高い薪を焚べてしまうと、炉内や煙突に煤(すす)が発生し、最悪の場合詰まってしまう恐れも。
デジタル含水率計を使って、定期的に薪の状態をチェックする癖を付けましょう。
薪ストーブは周辺グッズを考えるだけも楽しい
あると便利なツールを9つ紹介しました。薪ストーブ用グッズは、ほかにも着火剤やケトルなど、まだまだあります。ブランドやメーカーまでこだわると、さらに楽しくなってくるでしょう。
本格的に薪ストーブ導入を考えている人は、ぜひ検討してみてください。