五千石の家
設計・施工管理 / 山内 孝明
コンセプト
趣味を楽しむ土間と薪ストーブの家
五千石の家づくりのスタートは土地探しから始まった。様々な土地を見て回り、この奇麗な桜の咲く土地に巡り合った。
内観
吹き抜けのアプローチから室内にはいると、スチール階段・薪ストーブ・ロードバイクがオブジェのように空間に溶け込んだ土間が広がる。
憧れの薪ストーブ、そして趣味のロードバイク。
多少の汚れは気にしなくても良いように土間をしつらえた。
土間と間仕切りなくつながるリビングダイニング。
オークヘリンボーンのフロアとモルタルの造作キッチンが存在感を放つ。
この住まいの特徴でもある内壁に使われている木毛セメント板と、天井や建具のシナベニヤはかなり相性が良く、落ち着いた空間に仕上がった。
キッチンの裏にはパントリーがあり、アーキラボらしい冷蔵庫やその他家電などを隠しすっきりと使いやすくなおかつ生活感がないキッチン空間になっている。
スチールの回り階段を上ると土間上部の吹き抜けを囲むように寝室やフリースペースが配置されている。
寝室は大きなウォークインクローゼットを備え、照明をおさえたホテルのような寝室。
寝室からはウッドデッキのバルコニーに繋がっており、外からの視線を遮りながら家中に解放感とたくさんの自然光を取り込んでいる。
バルコニー下部は外部の土間空間になっており、ご主人様の趣味のエアプランツを育てる場所としても使われている。
交通量の多い市道に沿って植えたアオダモがカーポートや薪棚が道路からの視線を遮り、丁度よいプライバシー確保した外部空間を作り出した。
敷地南側を流れる五千石川の流れる音とあいまって癒されるこの場所で、将来的に作庭をしたいと考えているとご主人は語る。
これからどんな素敵な住まいになっていくのか楽しみだ。
スペック
規模・構造 / 木造2階建て
敷地面積 / 189.17㎡
建築面積 / 72.17㎡
建ぺい率 / 38.44%
延べ床面積 / 109.08㎡
容積率 / 57.66%
1階 / 57.85㎡
2階 / 51.23㎡